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冒険遊び場の起源
冒険遊び場では
子どもにとって
大人にとって、地域にとって
運営のくふう
望ましい条件
プレーリーダーとは



冒険遊び場の起源

 冒険遊び場は「子どもはきちんと造成された公園よりも廃材が転がっているような所で生き生きと遊ぶものだ」と気づいた造園家がデンマークにつくった「廃材遊び場」が起源です。そこから学んだ世田谷の住民たちが試行錯誤して「羽根木プレーパーク」を誕生させたました。

現在常設の冒険遊び場は日本で数箇所、冒険遊び場を自分たちで〜という試みは全国で270を越えています。





冒険遊び場では

 冒険遊び場は子どもが自由に遊べるよう工夫された手づくりの遊び場です。

ここでは子どもの「やりたい」が出発点。火や水・土・木などの自然のもの、ロープや布・木切れなどの様々な素材、いろいろな道具、そして様々な人の中でそれぞれの遊びが生まれていきます。

例えば、川づくり・穴掘り・木登り・パン作り・べっこうあめ作り・ベーゴマ・手作り遊具・たき火・ハンモック・モンキーブリッジなどなど。

名前のつけられない遊びもたくさんです。たとえ大人からみてうるさくきたなくあぶなっかしい遊びであっても、そこにこそ遊びの魅力がつまっています。

好奇心・創意工夫・達成感・・・・・失敗やけがやぶつかりあい、何もしないことも含めて「遊び」はその子のもの、という姿勢です。子どもそのものを大切にしたこの遊び場では、様々な心と体の経験がゆるされています。

また、遊びを通して様々な年齢のいろいろな人やいろいろな出来事と、そして「自分」と出会える場になっています。





子どもにとって

 IPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会)は、『子どもの遊ぶ権利宣言』のなかで、遊びを次のように説明しています

 「遊びは、基本的に必要な栄養・健康・保険及び教育に加えて、すべての子どもの潜在能力を発達させるために不可欠なものである。

遊びは、本能的なものであり、自発的なものであり、かつ自然に起こるものである。それは生まれながらのものであり、探求的なものである。

遊びは、コミュニケーションであり、自己表現であり、思考と行動を結びつけるものである。

遊びは満足及び成就感をもたらすものである。

遊びは生活全ての側面にとって重要である。子どもは遊びをとおして、心身や情緒を成長・発達させ、また社会性を身につけるものである。」





大人にとって、地域にとって

 乳幼児から小・中・高・大学生、学校に行っていない子も障害をもつ子も、それから親も親でない大人も、高齢者も・・・・。

いろいろな人がかかわり、遊んで、つくられていく場所。

市民の力で行政と協働してつくっていく場所。

冒険遊び場づくりは子どもにとってのみでなく、私たち大人や地域にとっても、とても大切な価値がたくさんあると思います。






運営のくふう


 やりたい遊びができるためには、失敗も奪わない、規制しない。

そのために、「自分の責任で自由に遊ぶ」ことのモットーをかかげ、理解をよびかけています。

これまでは何か公園で問題や事故が起きると、行政に管理責任を求める風潮があり、そのために公園内の規制を強くせざるを得ない、といった状況がありました。

そのため冒険遊び場では住民自らが責任をもって遊び場を維持し、理解者・協力者を増やしながら遊び場を支え、豊かにするネットワークをつくっています。

行政とも協力し、場所の提供や資金面で援助をもらうところも増えており、救急法や心得、遊びの環境づくりなどについて学んだ「プレーリーダー」を雇用・常駐できることで常設へとつながっていきます。





望ましい条件

子どもの生活圏にある

・いつでも遊べる

・だれでも遊べる

・自然豊かな野外環境である

・作りかえができる手作りの要素がある




プレーリーダーとは


 プレーリーダーは、最も子どもの視線に近い立場で遊び場に関わる大人として、冒険遊び場には欠かせない存在です。イギリスでは「プレーワーカー」、ドイツでは「ペタゴー」とも呼ばれ、世界各地の冒険遊び場で活躍しています。

・子どもが主役の遊び場をつくる
・子どものありのままを受け止める
・子どもと人として対等な関係を築く
・遊びから見える子どもの姿を発信しつづける
・子どもの遊びを重視できる社会へと意識の転換を図る

プレーリーダーは以上のことを大切にしながら、冒険遊び場に関わるさまざまなことを担っています。子どもの興味や関心を引き出すような場の整備は欠かせません。

また、子どもと一緒に思い切り遊び、子どもから信頼を受ける存在でもあります。ときには、子どもの相談相手になることもあります。

つねに変化する遊び場の状況に応じて注意を払い、子どもに声をかけます。怪我や思わぬトラブルに対しても対応できることが求められます。

遊びを規制しようとする大人に対しては、子どもに代わってメッセージを発信し、のびのびとした子どもの成長を見守れるような輪を広げるべく、幅広く地域とつながりを持ちます。

そうして、日々の子どもの生活と成長を支える一端を担っています。


















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