やりたい遊びができるためには、失敗も奪わない、規制しない。 そのために、「自分の責任で自由に遊ぶ」ことのモットーをかかげ、理解をよびかけています。 これまでは何か公園で問題や事故が起きると、行政に管理責任を求める風潮があり、そのために公園内の規制を強くせざるを得ない、といった状況がありました。 そのため冒険遊び場では住民自らが責任をもって遊び場を維持し、理解者・協力者を増やしながら遊び場を支え、豊かにするネットワークをつくっています。 行政とも協力し、場所の提供や資金面で援助をもらうところも増えており、救急法や心得、遊びの環境づくりなどについて学んだ「プレーリーダー」を雇用・常駐できることで常設へとつながっていきます。
プレーリーダーは、最も子どもの視線に近い立場で遊び場に関わる大人として、冒険遊び場には欠かせない存在です。イギリスでは「プレーワーカー」、ドイツでは「ペタゴー」とも呼ばれ、世界各地の冒険遊び場で活躍しています。 ・子どもが主役の遊び場をつくる ・子どものありのままを受け止める ・子どもと人として対等な関係を築く ・遊びから見える子どもの姿を発信しつづける ・子どもの遊びを重視できる社会へと意識の転換を図る プレーリーダーは以上のことを大切にしながら、冒険遊び場に関わるさまざまなことを担っています。子どもの興味や関心を引き出すような場の整備は欠かせません。 また、子どもと一緒に思い切り遊び、子どもから信頼を受ける存在でもあります。ときには、子どもの相談相手になることもあります。 つねに変化する遊び場の状況に応じて注意を払い、子どもに声をかけます。怪我や思わぬトラブルに対しても対応できることが求められます。 遊びを規制しようとする大人に対しては、子どもに代わってメッセージを発信し、のびのびとした子どもの成長を見守れるような輪を広げるべく、幅広く地域とつながりを持ちます。 そうして、日々の子どもの生活と成長を支える一端を担っています。